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HOME > メールマガジン > バックナンバー > 2005年10月03日号
  
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KCRビジネスジャーナル 2005年10月3日号 http://www.kcr-inc.com/
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目次

■金田一洋次郎テレビ出演のお知らせ

■金田一洋次郎の証券アナリスト日記

■IRコンサルタントのつぶやき

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■金田一洋次郎テレビ出演のお知らせ
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明日10月4日(火)午前9:00より放送のテレビ東京系列「株式ワイド オープニン
グベル」に当社代表の金田一洋次郎※がゲスト出演、成長市場として注目を集
める回転寿司業界について証券アナリストの視点でコメントいたします。是非
ご覧ください。

※10月1日より金田より金田一に改名いたしました。

なお、番組終了後、オープニングベルの特集ページにて番組の様子がストリー
ミング配信されます。リアルタイムでご覧いただけなかった皆様は、是非下記
アドレスよりご覧ください。

テレビ東京 TX Biz & News
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/

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■金田一洋次郎の証券アナリスト日記
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秋の行楽シーズンがいよいよ到来である。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋
と一年で最も過ごし易い季節であるが、また何かと行事が多い季節でもある。
各地でイベントも多いことと思うが、その代表例が運動会ではないだろうか。

私は、基本的に出不精なので、秋に関わらず、休日の過ごし方は、自宅でビー
ル片手に読書三昧というのが最高の至福なのだが、今年は、「息子の最後の運
動会になる、我が家にもう小学生はいなくなるから気合を入れて応援しに行こ
う」との理由で女房に最初から引っ張り出されてしまった。いつもは、わが子
息が登場するプログラムの時間に合わせての参加が多かっただけに、通しで運
動会を見るのは久々のことである。

「そうか、下の息子ももう来年は中学生なんだな」としげしげと感傷に浸りな
がら、我が子が参加する競技の応援に熱が入りつつも、他の児童の熱心な姿を
見るにつけ運動会というのは本当に大イベントなんだなとつくづく痛感した。
「一体、この子達は、いつから練習していたのだろうか」。かつて自分も体験
していたはずであるが、いつのまにか大人になり、保護者として応援する立場
になって、一つ一つの競技に随分感じさせるものがあった。

とりわけ感じさせる競技に、車椅子の子供が参加した徒競走があった。他の児
童と一緒にエントリーしている姿を見て、一体どうやって走るのだろうと考え
たのは、私だけではないだろう。位置についた時、先生が背中に付いたのを見
て、そうか押してやるのかと思ったのも束の間、スタートの合図と同時に先生
は、猛ダッシュで車椅子を押して駆け出したのである。これがまた速い。大人
の足であるから当然とはいえ、車椅子の児童を押しながらの走りである。その
走り方には妥協は無い。競技に参加している他の児童も必死だ。もうすぐ一位
でゴール・インと観客が固唾を呑んで見ていたら、ゴール寸前で急に車椅子の
児童が失速し始めた。どうしたのかと思ったら、先生の手を離れ最後は自力で
車椅子の子供が車輪を回しているではないか。児童は必死に車椅子をこいでい
るが、最後の最後で全ての生徒に追い抜かれてしまった。しかし、ゴールした
児童に対し、観客が惜しみない拍手を与えたのは言うまでもない。

笑いと感動、筋書きの無いドラマが運動会の醍醐味だろう。また、純粋さ、ひ
たむきさを感じさせるのも運動会の良いところである。清い水に魚は住まない
という諺は、我々大人社会ではよく使われる言葉だ。しかし、本当にそうだろ
うか。私たち証券アナリストにとっての至上命題は、資本市場の効率化であり、
それはひいては資本市場においての透明化を意味する。企業IRが活発に行われ、
企業の定量情報だけではなく、経営戦略やビジョンといった定性情報もあまね
く折り込まれている市場をつくるのが我々の役割である。
事業経営に明確なシナリオがあるわけではない。企業がいかにコーポレートス
トーリーを描いても投資家に指示されなければ、失敗する可能性が高いだろう
し、投資家が指示をしたとしてもシナリオ通りに行くとは限らないのがこの世
の中である。

しかし、企業が明確なビジョンを話し、それに対して経営陣が邁進した場合、
結果が悪くとも、経営陣は、必ず回りから一定の理解を得ることができるので
はないだろうか。問題は、こうしたプロセスやビジョンも明らかにせず、不透
明なままでいることの非効率性を、投資家、企業ともまだまだ容認しているこ
とである。

奇しくも東証出来高は、連日20億株を超える大商いで日経平均は年初来高値を
更新中である。上がるから買う、こうした金融相場に特徴的な現象として、経
営者、投資家双方とも手間隙のかかるIR活動などどうでもよくなる場合がある。
株高により、企業IRの重要性が薄れてしまっては本末転倒である。

ちょうど、私も本年10月1日より名前を金田一洋次郎(きんだいちようじろう)
と改名し、当社のミッション(企業IRの普及、個人投資家の育成、ベンチャー
企業の育成)に全社を挙げて奮闘する構えである。名前負けせぬよう精進した
く思う。

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■IRコンサルタントのつぶやき
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前々回のコラムで、タイガース関連の株価が急騰の話を書いたところM&Aコン
サルティング(通称村上ファンド)が電鉄・百貨店株を買い占めていることが判
明した。優勝を前に多くの虎党の間で衝撃が走ったことであろう。

今までの村上さんの手口で言えば、直接的に経営に参与する可能性は低く、配
当目的であるか、阪神グループ保有の土地や球団を切り売りして転売するか今
後の動向に注目が集まる。

様々な上場企業を取材で回っていると、敵対的M&A対策を具体的にやっている
企業が少ないことが目に付く。統計上でも、敵対的なM&Aに対する防衛策を導
入している企業は35.8%(2005年3月読売新聞社調べ)に過ぎず、企業側の危機
感の薄さが伺えるのである。ライブドアによるニッポン放送の敵対的買収騒ぎ
が今年あったばかりというのに、未だ何の対策も打ち出さずまるで買収騒動を
他人事、絵空事のように構える企業が多いのは、我々の立場から見ると何とも
不思議なものである。

防衛策の一つとして、継続的な企業IRであり、きちんとしたディスクロージャ
ーを行うことによる根強いファン作りが一つ挙げられる。危機が生じてから対
策をすると余計お金がかかりますよ。社長様方。

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