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HOME > メールマガジン > バックナンバー > 2005年09月12日号
  
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KCRビジネスジャーナル 2005年9月12日号 http://www.kcr-inc.com/
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目次

■主任研究員藤田英輔のとれたてアナリスト速報
  株式会社ニチリン(5184・大証2部)
  燦ホールディングス株式会社(9628・東証1部,大証1部)

■企業IR情報コーナー「IR BOX」
  株式会社ワッツ(2735・JASDAQ)

■東京IPOで毎月1回好評連載中!
  〜投資を考えるシリーズ〜
  「本物の投資家になるために」その8(全12回)
  株式会社KCR総研 代表取締役 金田洋次郎
  (証券アナリスト・IRコンサルタント)

■松井証券マーケットプレゼンス毎週水曜日好評連載中!
  証券アナリスト金田洋次郎の業界セクター分析講座
  〜不動産セクター編〜 (第8回/全12回)

■KCRレポートアップロード情報!
株式会社オールアバウト(2454・JASDAQ)
朝日工業株式会社(5456・JASDAQ)
株式会社陽光都市開発(8946・JASDAQ)
株式会社EMシステムズ(4820・JASDAQ)

■IRコンサルタントのつぶやき

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■主任研究員藤田英輔のとれたてアナリスト速報
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このコーナーでは、KCR総研主任研究員藤田英輔が、企業のIR責任者から仕入
れた情報をビビッドに速報します。今回も関西の注目企業2社をご紹介します。

株式会社ニチリン(5184・大証2部)
http://www.nichirin.co.jp/
2005年9月9日、同社清水社長、総務部清水課長に取材。独立系自動車用ホース
大手。2輪車制動用は独占的。コストカットによる赤字子会社の黒字化により
業績は好調。今期上場来初の1,000円越え。国内自動車メーカーの業績向上に
連動し業績アップ。環境問題に着目した「ニチリンEFチューブ」が将来に向け
好材料。原油高による材料値上がりが心配材料。
2005年9月12日終値1,169円、時価総額9,352百万円

燦ホールディングス株式会社(9628・東証1部,大証1部)
http://www.san-hd.co.jp/
2005年9月12日、吉田社長、鈴江執行役員に取材。2004年より公益社よりホー
ルディングカンパニーとして事業拡大に挑戦。今年度鳥取の「葬仙」を買収。
競合他社への販売ルート新設や後継者不足の同業他社を吸収。新サービスとし
て「エンバーミング」にて顧客満足度を追求。守口のスクールは今年1期生が
6人卒業。首都圏を中心に会館を増設中。
2005年9月12日終値2,470円、時価総額15,023百万円

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■企業IR情報コーナー「IR BOX」
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このコーナーでは、株式公開企業のIR情報をお伝えしてまいります。
※当コーナーでは、現在、掲載企業を募集しております。ご希望の企業様はこ
のコーナーの最後に記されているお問い合わせ先までご連絡ください。

○株式会社ワッツ(2735・JASDAQ)
http://www.watts-jp.com/
平成17年9月12日発表
「売上高前年同月比及び店舗数推移に関するお知らせ」
詳しくはこちら
http://www.watts-jp.com/pdf/20050912.pdf

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企業IR情報コーナー「IR BOX」に関するお問合せ先
株式会社KCR総研 担当:藤田 までご連絡下さい。
Tel 06-6233-4030 E-mail info@kcr-inc.com
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■〜投資を考えるシリーズ〜8.本物の投資家になるために
  株式会社KCR総研 代表取締役 金田洋次郎
  (証券アナリスト・IRコンサルタント)
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最近、日本経済は、明るさを取り戻してきたという経済指標が相次いでいるが
、日経平均は弱含み。とうとう節目の11000円を割り込んでしまった。新興市
場の株価に至っては、ピーク時の半分になる銘柄も多数ある有様である。つい
この間まで、連騰に次ぐ連騰といった相場だっただけにここへ来ての急落で、
けっこうふさぎこんでいる投資家も多いのではないか。しかし、株価に一喜一
憂していても仕方がない。「山高ければ谷深し」株価そのものの動きは今も昔
も変わらない。こんな時こそ、本物の投資家の真価が問われる時でもある。あ
なたは、今、自分の保有銘柄の何を見ていますか。株価ですか、会社そのもの
ですか。 

余談になるが、「もうはまだなりまだはもうなり」と相場の格言にもあるとお
り、株は、絶対に売りのほうが難しい。先の格言は、必ずしも売りだけのこと
を言っているわけではないが、特に売り時に関して、投資家の心理を見事に表
現しているだけに面白い格言である。私が、「株価ではなくて会社を見なけれ
ばならない」とつくづく思うのは、特に売りの局面である。株式投資は、いざ
上がり出したらどこで売ったらよいのか分からなくなるから悩ましい。もうこ
のへんでと思って、売却したらとたんに急騰、まだまだなんて思ってたら、急
落して元値に戻ってしまうなんてことは、投資家なら誰でも経験している苦い
経験だろう。こうした売りのテクニックの一つとして、最初から30%上がっ
たら売却とあらかじめ売却目標を決めて売買を実施する方法がある。株式投資
はクールでなければならない。揺らぐ投資家心理を未然に防ぐ手法としては、
よい手法の一つである。しかし、このルールの場合、仮に倍になったら売ろう
と決めて投資をした際、失敗する確立は高い。株の世界で倍になる銘柄なんて
ちっともめずらしくないが、投資対象全体から言えば、やはり絶対数として数
は少ないといえるからだ。したがって先の投資手法は、10%〜30%程度の小幅な
利幅をとるのには適しているが、倍や3倍といったパフォーマンスを目指す投
資手法にはあてはまらないということになる。

私が読者の皆様に勧めたいのは、はっきりいって少なくとも倍、実際に目指す
ところは10倍の利幅を目指す投資手法である。本物の個人投資家として、株の
世界で活躍するには、是非この投資スタイルを極めて欲しいと思う。この投資
スタイルを身に付けた投資家は、これまでパフォーマンスが多少へこんでいて
もあっという間にこれまで以上の投資回収ができることだろう。そのための第
一歩として、株価ではなく会社を見る目を培ってほしいものである。

さて、私は、前回のコラムで本物の投資家になるための実践編では、二つの講
座しかなく、すなわち「対象企業をどのように分析評価するのか」ということ
と、「株価水準をどのようにみるのか」という二点だけであると言った。また
さらに、成功した投資家は、成功の手法をなかなか開示しないとも言った。し
かし、実はこうしたことを示唆して実践し、何冊もの著述で私たちに大きなヒ
ントを与えてくれる世界的投資家がいるのだ。バークシャー・ハサウエィとい
う世界最大級の投資顧問会社をご存知だろうか。ネブラスカ州オマハという街
に本社をかまえている。米国の証券街というとすぐにウォール街を思い浮かべ
るがネブラスカ州というとピンとこない。ニューヨークとサンフランシスコの
ちょうど真中ぐらいに位置していて、極めて牧歌的な街である。投資を少し勉
強したことがある人なら、バークシャー・ハサウエィは知らなくともウォーレ
ン・バフエットの名前を知らない人はいないだろう。彼こそがハサウェイ社の
代表なのだ。米国では、ビル・ゲイツについでの富豪といえ、またビル・ゲイ
ツ本人が深く尊敬する人物でもある。ハサウェイの資産規模は、5兆円。彼は
どうやって今の資産と地位を築き上げたのだろうか。そこに本物の投資家にな
る大きなヒントが隠されているのだ。

※2004年8月執筆。現在、東京IPOマガジンでは、「本物の企業IRを考えるシリ
ーズ〜個人投資家にとっての企業IR〜」を連載中です。
投資情報満載のメールマガジン「東京IPOマガジン」のご登録は、同社ウェブ
サイトで。 http://www.tokyoipo.com/

■ 証券アナリスト金田洋次郎の業界セクター分析講座
■ 〜不動産セクター編〜 (第8回/全12回)
■ 提供:KCR総研 http://www.kcr-inc.com/
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第8回 不動産金融プレイヤーの登場

不動産の金融化にともない、業界で活躍するプレイヤーの顔触れも様変わりし
た。不動産証券化・流動化に関わるアレンジャー業務やデューデリジェンス作
業、SPC運営に関する業務を手がけるためには、売買、賃貸、管理、仲介とい
った従来型の不動産業務では必要とされない、会計・税務、法務までをも含む
高度な専門知識が必要とされるため、既存の人材のみで対応することが不可能
となったからである。

不動産証券化・流動化の過程では、アレンジャーがストラクチャーを組むとと
もに、信託銀行や弁護士、会計士、不動産鑑定士などの各種専門家が関係者と
して参画することになる。また、収益物件のキャッシュフローの最大化を図る
プロパティマネジメント会社の協力も必要不可欠であるほか、不動産ファンド
の運用を行うアセットマネジメント会社や引受、販売を行う証券会社も関わっ
てくる。

このようなことから、躍進著しい不動産流動化、不動産ファンド関連のベンチ
ャー企業のキーパーソンが銀行など金融機関出身であることも珍しくない。金
融機関勤務時代に不動産流動化やファンド設立等、不動産関連業務に携わって
いた人物が、そこで身に付けた金融と不動産の専門知識を武器に、不動産金融
という新しい市場で活躍しているというわけである。

不動産と金融の双方に精通した不動産金融プレイヤーとでもいうべき人々の登
場。これも不動産業界が大きく変化したことの一つの表れであるといえるので
はないだろうか。

※現在、松井証券マーケットプレゼンスでは、住宅セクター編を連載中です。
投資情報満載のメールマガジン「松井証券マーケットプレゼンス」のご登録は、
同社ウェブサイトで。http://www.matsui.co.jp/mailmag/

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■KCRレポートアップロード情報!
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KCR-IPO-IRレポート【有料】

2005/9/8
■株式会社オールアバウト(2454・JASDAQ)
  http://www.jlpi.jp/htaccess/ipo/pdf/2454.pdf

■朝日工業株式会社(5456・JASDAQ)
  http://www.jlpi.jp/htaccess/ipo/pdf/5456.pdf

■株式会社陽光都市開発(8946・JASDAQ)
  http://www.jlpi.jp/htaccess/ipo/pdf/8946.pdf

経営戦略トップ取材レポート
■株式会社EMシステムズ(4820・JASDAQ)
  http://www.jlpi.jp/htaccess/ipo/pdf/k4820.pdf


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新興3市場レポート(JASDAQ、マザーズ、ヘラクレスなど)
2004年4月1日〜12月31日レポート数  115
2004年1月1日〜9月12日現在レポート数 83

グリーンシート企業レポート
2004年4月1日〜
2005年6月20日現在レポート数 22

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■IRコンサルタントのつぶやき
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平均株価終値204円高、4年ぶり1万2800円台−

上記、今回の総選挙、自民大勝から一夜明けて本日の日経平均。こういう職業
に就いている手前、マーケットの活況は喜ぶべきことではあるが、一方で某最
大野党に投票した身としては複雑な心境である。国政動向の為替や株価への影
響についての言及は他に譲ろう。今回言いたいことは、その最大野党、イメー
ジ戦略が凄く下手だった。PR面でも自民に大負けです。

今回民主党は、不評を受けたということもあったのだが、スローガンを途中で
変えてしまった。悪いことに。イメージ戦略の尖兵となるスローガンを変更。
前後どちらが良いと言えるわけでも無し、「自民党崩れの後発政党」のイメー
ジは払拭できなかった。これでは小泉内閣組閣以来4年間、(結構ボロも出たが)
一貫して改革の有効性を訴え、少々悪い言葉を使えば国民にそのイメージを刷
り込んできた自民党に勝てる由がない。同じ「改革っぽいこと」を訴えるなら、
実績のあるほうを選ぶのが当たり前である。

なんというか、民主党は「政権交代」以外、一貫性のある強いキーワードを持
っていないというか、ベンチャー精神に欠けるというか、それでは国は盗れま
せんよ、と。

某IRイベントを訪れた時のこと、とある後発組回転寿司チェーンの経営企画室
の方にうかがったお話。

私:「毎年、不採算店をたたみ続けて店舗数は減少の一途ですが、店舗数が増
加に転じる見通しは?」
相手:「競合が多くて...なんともお答えできません。」

私:「原材料費の高騰も懸念されますが、生産リスクのヘッジというか、何か
手を打っておられますか?」
相手:「どうにも困っておるばかりです。」

私:「・・・それでも業績を上向かせるために、何かしなくてはいけませんよ
ね?どういった取り組みを?」
相手:「人材の質を上げることくらいですかね...」

・・・それどこでもやってますやん。
折角IRイベントにブースまで作って参加しているわけですから、何かいいとこ
見せないと。

今回の選挙戦を眺めて、そんなことがあったのを思い出した。政党にしろ企業
にしろ、似ている存在との差異を、自分自身で徹底的に考え、且つ自らに言い
聞かせなくては、いざ公の場に出て、勝つことは出来ない。特に後発組。オリ
ジナルであろうとする姿勢こそ、またそれを一貫して訴えることこそ、有権者
だとか、投資家だとかを惹きつけるのだ。わかりきったことなのだが、意外と
出来ていない場合が多いようで。

と、ここまで書いて、どうしようもなく散漫な文章であることよ。
まあ、D'you know what I mean ? (な、わかるだろ?)ということで今週は。
(黒木炎上)

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編集・発行
株式会社KCR総研 主任研究員 藤田 英輔
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